ポップカルチャー・リベラルアーツキリスト者
キリスト教の扱いも似ています。聖書やミッションスクールまでは良いが、信仰に深入りしないという人が多いのは、生活必需品でないと考えるからでしょう。実際、教会へ行かなくても生活には困りません。ところが教会では、《必要なことは一つだけ》だと、信仰こそ生活に必須だと説きます。とんだすれ違いです。
そもそもリベラルアーツは、よく「教養」と訳されますが、もっと積極的な思考を意味します。そんな視点でキリスト教を見てはどうでしょう。しかも、リベラルアーツにキリスト教的要素があるとしても、その価値観には縛られません。宗教が社会問題を起こし、世界の紛争にキリスト教が関係することなど、キリスト教を批判的に問うのは、現代社会にもキリスト教にも必要なことです。
さらに、かつて生活必需品とみなされなかったマンガやアニメ、ゲーム等々、日本のサブカルは、今やポップカルチャーとして文化外交のツールにまでなっています。ポップカルチャーにせよリベラルアーツにせよ、それは生活必需品か?とは野暮な話です。そんな感性や価値基準が当たり前なのですから、キリスト教の見方や扱いも変えてみてはどうでしょうか。偏狭に聞こえる《必要なことは一つだけ》という言葉が、意外と新たな価値観や多様性を開くかもしれません。
リ・ニュー/再び新しく
英語の「リ・ニュー(Renew)」という表現は、私が大好きな言葉です。「リ(Re)」は「再び」の意味で、神さまは再び新しくしてくださるということです。ギリシア語にも新しいという表現がいくつかあります。カイノスとネオスという言葉があります。カイノスはもう古びない質的な新しさで、新天新地の成就に用いられます(黙示録21:1)。「見よ、わたしはすべてを新しくする」(21:5/新改訳2017)。そして、ネオスは時間的に前後関係を含む、古びる新しさです(例「新しいぶどう酒」マタイ9:17)。「聖歌」が再編纂されて「新聖歌」と名付けられたとき、私は「やっちまったな」と感じてしまいました。すぐに古びていく新しさがネオスなのです。
人間の業はネオスですが、主の十字架の恵みによって、再び新しく生き直すことができるのです。OMS125周年に参加しましたとき、中田重治の孫がゲストで呼ばれていて、私のすぐ後ろの席にいらっしゃったのでお話することができました。約50年前にロスアンゼルスに移住して、息子さんに付き添われて、90歳代ですが、エネルギッシュな方でした。中田重治の息子の中田羽後の娘です。私の妻の母が、中田羽後の指導した聖歌隊で習ったことがあることを話すと、大変喜ばれました。私は「新しい『新聖歌』にも羽後先生の曲が多く残り、日本では歌い続けています」と伝えましたら、「父の曲を用い続けてくださって嬉しいです。でもね、新しい歌を歌ってください。若者たちが生き生きと、新しい心で賛美し続けることが大切なのだから」と情熱を注いで語ってくださいました。
詩編に「新しい歌を主に歌おう」とありますが、それは新曲という意味と、リ・ニュー「新しく」伝統的な賛美を歌い直すこととの、両面があると聞いたことがあります。確かに新しい信仰の詩が作られ続け、同時に千年以上もの積み重ねの豊かさを実感する詩編の中に、「新しい歌を主に歌おう」と招いているのです。私たちは、本当にもう一度問い直されているように思います。キリストにあって再び新しく、信仰に生かされ、賛美し、祈り、福音を語り、主を信頼していきたいと願います。
宣教研究委員会報告1
教団各教会、教勢・財政状況
データからの考察(発題2024年7月30日/山田智朗師)
今月よりこの「視」の欄に、宣教研究委員会で2024年度から2025年度まで行われた、6回の発題・研修の報告を連載いたします。この報告をお読みになって、もう少しその研修の内容を知りたいとか、教区や教会に取り入れ役立てられると思われたならば、佐藤義則教団委員長に直接ご連絡ください(tbssato@
yahoo.co.jp)。
2024年7月30日の宣教研究委員会にて発題された山田先生の講義を要約し、最後に僭越ながら山中が、雑感等を書かせていただきます。
教団の流れのまとめ
・ 教勢の強調、受洗者数、礼拝出席者人数の強調→苦闘している教会には多大なプレッシャーだった。
・ 比較的大きな教会にとっては、教団による教会の働きに対する過度な介入であるとの嫌悪感があった。
・ 1998年に構造改革路線、各教会主義へ舵を切る。教勢における成長局面(1980年代1990年代まで)から後退局面へ移る。バブル期と教団成長期が重なっていた。それぞれの働きに対する総括、分析がほぼなされないまま来た。ボヤっと始まり、ボヤっと終わってしまった感がある。
・ 最盛期の教団284教会→150教会(2024年7月時点)教会の消滅、閉鎖がなされてきた。開拓に関して無理があったのではないか。
データから読み解く健全な教会成長について
山田師曰く、教勢報告を分析しながら2つの教会の在り方に目が留まったとのこと。
・ 一つめの教会は、少し増え、少し停滞する。また少し増え、またしばらく停滞する。しかし着実に成長している。急激ではないが、階段を上がるかのように緩やかな成長曲線
を描いている。個人的な見立てとしては、新しい方々が教会に加えられ、そうした方々への訓練、教育に時間が割かれていく。その群れに新しい方々が定着し、信仰的に成長し、教会の働きに積極的に加わるようになると再度の成長曲線を刻んでいく。とても健全な成長のように思える。
・ もう一つの教会では、ある時期に大きく人が増える。しかし、しばらくするとガクンと落ち、そのまま下降してしまう。個人的な見立てとして、新しく加わった方々へのフォローが足りなく、霊的、信仰的教育、養育がなされる前に、一時的なムーブメントで終わってしまっている可能性がある。
講義を聞いての個人的な感想、雑感
それぞれの地域、教会の実情に合わせながら、各個教会独自の持続可能な宣教の在り方を模索し、健全な教会形成の在り方を共に学んでいきたいと願わされた。
夏季秋季聖会案内
北海道聖会
10/11(日)~12(月・祝)
【会場】旭川福音教会(ネット配信あり)
【講師】杉本守牧師
東北教区クリスチャン ・ミーティング
10/11(日)~12(月・祝)
【会場】プラザイン水沢
【講師】佐藤義則牧師
武毛聖会
10/11(日)~12(月・祝)]
【会場】栃木県立みかも自然の家(YouTube配信あり)
【講師】千代崎備道牧師
信越教区聖会
10/12(月)
【会場】松本キリスト教会
【講師】中道善次牧師
千葉聖会
9/22(火・祝)
【会場】千葉栄光教会
【講師】杉本守牧師
四国教区秋季聖会
9/21(月・祝)
【会場】松山桑原教会(オンライン併用)
【講師】佐藤信人牧師
九州教区聖会
10/11(日)~12(月・祝)
【会場】柳川「亀の井ホテル」
【講師】イ・ジョンギ牧師(ナムグンサン教会)
兼牧支援制度 ―兼牧支援申請のご案内―
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