イサクはリベカと結婚しました。お祈りしてやっと二人に赤ちゃんが与えられました。 7月2日(日)創世記二五19〜26  リベカのお腹には双子の赤ちゃんがいました。神さまは双子が大きくなったらどうなるのか、不思議な言葉を語られました。「兄は弟に仕えるようになる。」それは弟が兄の上に立つ人になると言われたのです。人が当たり前と思う順番とは違う神様の計画がありました。 7月3日(月)創世記二五27〜34  エサウには長男としての特権がありました。それはおじいさんのアブラハムが神さまからいただいた祝福の約束を、イサクが受け継ぎ、さらにエサウが受け継ぐことになっていました。けれどもエサウは、長子の特権を大切だとは思わなかったので、おいしい煮物と交換してしまいました。私たちが今ほしいもののことばかり考えて、本当に大切なものがわからなくなりませんように。 7月4日(火)創世記二七1〜10  お父さんはエサウを祝福しようとしました。それが当たり前の順番でした。でもお母さんはヤコブに祝福を受け継がせたかったのです。二人が生まれる前に「兄は弟に仕えるようになる。」と言われた神さまの言葉を覚えていたからです。でも神さまの言葉だからといって、イサクをだましていいのではありません。 7月5日(水)創世記二七11〜17  お母さんのリベカはヤコブに祝福を受けさせるためには、何でもしようと思いました。でもイサクをだまして横取りする方法は、家族みんなが傷つくことになりました。神さま、私たちには人を傷つけてまで自分のしたいことを押し通す心があります。そういう思いに負けないよう助けてください。 7月6日(木)創世記二七18〜29  イサクは、ヤコブをエサウだと信じて祝福してしまいました。でも神さまの約束は、自分が欲しい時に、自分の力で自分ものにするものではありません。神さま、あなたが約束してくださったことを、あなたが与えてくださる時まで、私たちが信じて待つことができますように。 7月7日(金)創世記二七30〜33  エサウの言葉にイサクは驚いて、体が激しく震えました。ヤコブにだまされたこともショックでしたが、「兄は弟に仕えるようになる。」と言われた神様の言葉を思い出したからです。自分が大きな間違いをしようとしていたことに気づいたのです。 7月8日(土)創世記二七34〜40  ずるいはずのヤコブなのに、不思議と祝福は取り消されません。そしてどんなに悔しがってもエサウは、ヤコブの受け継いだものはもらえないのです。でもエサウがいらない人という意味ではありません。彼には別の生きる道が与えられているのです。  祝福をいただいたら困らないというわけではありません。ヤコブは家にいられなくなり、さらにたくさんの悲しみやつらいことを経験していきますが、神さまの祝福に支えられるのです。 7月9日(日)創世記二七41〜43  ヤコブはずっとほしいと思っていた祝福を受け継ぎました。けれどもお兄さんのエサウとは、もう仲良くできません。お兄さんはヤコブを殺すこと以外考えられないのです。ヤコブは家を離れて逃げるほかありませんでした。 7月10日(月)創世記二七44〜46  ヤコブはお嫁さんを探すためにラバンおじさんの家にいくことにしました。エサウにはすでに二人の奥さんがいましたが、イサクやリベカとうまくいっていませんでした。だから信頼できる親戚の家からお嫁さんをもらうのは、みんなが納得する理由でした。でも本当は家にいられないからなのです。 7月11日(火)創世記二八1〜5  イサクはヤコブをもう一度祝福して送り出しました。ヤコブが家を離れて一人で旅をするのは、心配で不安だったでしょう。でもヤコブには祝福の約束の言葉がありました。私たちが不安な時、私たちを励まし助けるのは、神様の御言葉です。神さまの御言葉を心にたくさん覚えていけますように。 7月12日(水)創世記二八6〜9  エサウはお父さんたちが自分の奥さんたちを気に入らないことを知りました。そこでエサウも親戚の家からお嫁さんをもらいました。エサウはお父さんに認めてもいたかったのです。 7月13日(木)創世記二八10〜15  ヤコブは父をだまし、兄から祝福を奪い取った人です。私たちには、ヤコブは祝福を受けるにはふさわしくないと思えます。でも不思議です。神さまはヤコブに祝福を約束されました。そしてヤコブだけでなく、自分勝手な私たちもふさわしくないし、ふさわしい人などいないのに、神さまは私たちみんなを祝福してくださるのです。 7月14日(金)創世記二八10〜17  ヤコブは不思議な夢を見ました。天使たちが天から地上につながる階段を昇り降りしていて、神様が自分のそばに立っておられたのです。目が覚めてヤコブは思いました。自分は神さまとお会いしたんだ。神さまが自分と一緒にいてくださるんだと。神さま、あなたが共にいてくださることを信じることができますように。 7月15日(土)創世記二八18〜40  この場所はヤコブにとって神さまと出会った記念の場所、ベテルとなりました。ヤコブは「神さまが自分のことを守って、無事に家に帰ることができたら、ここで感謝のささげものをします。」と神さまに祈りました。神さまの祝福の言葉に、ヤコブもついていきますと信じたのでした。  ヤコブはラバンおじさんのもとで長い間生活しました。おじさんのところでは何度もだまされて、嫌な思いもたくさんしました。けれども妻も子どもも与えられました。そして神さまの言葉を聞いてヤコブは故郷へ帰る旅に出たのです。 7月16日(日)創世記三二1〜3  ヤコブが故郷に帰るには、怒らせてしまったお兄さんと仲直りをする必要があります。でもうまくやれるのか、ヤコブは心配でした。するとヤコブの前に神の使いが現れたのです。この旅にはいつも天の軍隊が守っていてくれるしるしでした。ヤコブはとても励まされました。神さま、私たちが不安な時、神さまの助けと守りを思い出せますように。 7月17日(月)創世記三二4〜6  ヤコブはお兄さんのもとに先に使いを送って言いました。「あなたの僕であるヤコブが戻ってきました。」昔お兄さんを苦しめてしまったことをゆるしてもらうために、ヤコブはエサウの僕として挨拶をし、自分をエサウより低くしました。お兄さんとの仲直りは何よりも大切で必要だったからです。 7月18日(火)創世記三二7〜9  お兄さんの出迎えが400人と聞いて、ヤコブはとても怖くなりました。「お兄さんは出迎えるふりをして、自分たちを攻撃してくるのかもしれない。二つの組に分かれて、もし一つがやられても、もう一つは逃げられるようにしよう。」ヤコブは一生懸命に考えました。 7月19日(水)創世記三二10〜13  ヤコブは神さまにお祈りをしました。「私は神さまの祝福を受けるにはふさわしくありませんでした。それなのに、神さまは杖しか持っていなかった私に、多くのものを与えてくださいました。どうぞ私をお兄さんからも救ってください。」私たちにとってもお祈りが一番の助けです。 7月20日(木)創世記三二14〜22  まだまだヤコブは不安でした。それでまた一生懸命考えました。「たくさんの贈り物を、数回に分けてプレゼントして、お兄さんに喜んでもらい、受け入れてもらおう。」そうすればお兄さんに会いやすくなるかもしれません。 7月21日(金)創世記三二23〜31  ヤコブはそれでも安心できませんでした。すると知らない男の人とヤコブは相撲で闘い始めました。ヤコブは強かったのですが、相手がヤコブの足の関節を外したので、闘えなくなりました。闘っていたのは神さまでした。するとヤコブの頑固な心も砕かれました。 7月22日(土)創世記三二32〜33  ヤコブは足を引きずっていましたが気持ちはすっきりしていました。もう早く走って逃げることはできません。でも全てを神さまにお任せしました。あんなに怖かったお兄さんに会う勇気が与えられていました。  ヤコブには4人の奥さんとその子どもたちがいました。ヤコブは奥さんの中でラケルをだれよりも愛し、子どもたちの中でラケルの子、ヨセフを一番可愛がりました。だから家族の関係は難しかったのです。 7月23日(日)創世記三七1〜4  ヤコブがヨセフを一番かわいがるので、他の兄弟たちはおもしろくありませんでした。ヨセフのことが嫌いで嫌いでたまりませんでした。兄弟が仲良くできるのは、子どもたちみんなが、自分は親に愛されていると感じられることが必要です。でももし私たちも愛を感じられない時があるなら、神さまが愛してくださっていることを思い出したいと思います。 7月24日(月)創世記三七5〜9  ヨセフが言うこともすることも、お兄さんたちには気に入りません。それなのにヨセフが見た夢は、さらにお兄さんたちを怒らせ、憎しみが増しました。それはヨセフが兄たちより偉くなる夢だったからです。弟のヨセフに、兄である自分たちが平伏すことは許せませんでした。 7月25日(火)創世記三七10〜11  父ヤコブも、ヨセフが年上の家族を飛び越えて偉くなる夢の内容を、いいとは思いませんでした。でもヤコブは、この夢には何か意味があるのかもしれないとも思い心に留めました。まさにこの夢にはびっくりするような神さまの大きな計画が隠されていたのです。 7月26日(水)創世記三七12〜20  嫉妬と憎しみで心がいっぱいになっていたお兄さんたちは、とうとうヨセフを殺す計画を立てたのです。無事を確認しに行ったヨセフの方に危険が迫っていました。ヨセフを殺してしまえば、あのヨセフが見たいまいましい夢も壊すことができるのです。神さま、私たちの心を、嫉妬ではなく神さまの愛でいっぱいになるようにしてください。 7月27日(木)創世記三七21〜24  一番上のルベンはヨセフを助けたいと思いました。なんとかしてヨセフを殺させないで、後で助け出し、無事にお父さんに返したかったのです。憎しみの中にも、兄として憎みきれない思いがありました。 7月28日(金)創世記三二25〜28  兄たちは、兄弟を殺すのは良くないと思いました。それより通りがかりの商人に奴隷としてお金で売ることにしたのです。命は助かりましたが、兄に売られることは、ヨセフにとってどんなにつらいことだったでしょう。 7月29日(土)創世記三二29〜36  ヤコブはヨセフが死んでしまったと思い、どん底に突き落とされてしまいました。ヨセフを売ったこと、お父さんをだましたことは、兄たちの心にいつも深い負い目と暗い秘密となりました。でもこのまるで希望のない家族に、やがてヨセフが希望となるのです。  ヨセフは悪いことをしていないのに、罪を着せられて牢獄に入れられていました。けれども、いつも神さまがヨセフと共におられ、ヨセフはみんなから信頼されました。 7月30日(日)創世記四十1〜15  今神さまは、聖書から私たちに語られますが、昔は夢を通して語られることがありました。ヨセフは神さまの力によってその夢の意味を知ることができました。献酌官長の夢の意味は、王に許されて、元の通り、王の飲み物の毒味をする仕事に戻れるというものでした。ヨセフは献酌官長に、牢から出たら、自分も牢から出られるように助けてほしいとお願いしました。 7月31日(月)創世記四十16〜22  料理長の夢は、王に許されず、死刑にされるという意味でした。そして二人は夢の解き明かしの通りになりましたが、献酌官長はヨセフのことを忘れてしまいました。でもそれには意味があったのです。 8月1日(火)創世記四一1〜8  ファラオの見た二つの夢はどちらも肥太ったものが、やせ細ったものに食べられたり、飲み込まれたりしてしまう恐ろしい夢でした。でもエジプトにはこの夢の意味がわかる人はいませんでした。この夢を解き明かすには神さまの力が必要でした。 8月2日(水)創世記四一9〜13  この時やっと献酌官長はヨセフのことを思い出しました。彼なら夢を解き明かせるはずだと。ヨセフが忘れられてしまったのは、この時のためだったのです。私がいいと思う時より、もっといい時を知っておられる神さまを、信頼できますように。 8月3日(木)創世記四一14〜24  王はヨセフが夢を解き明かす力を持っているのだと期待しました。人に期待されるとかっこいいところを見せたくなりますが、ヨセフは自分ではなく神さまにできることだと言って、自分の手柄にはしませんでした。私たちも神さまのしてくださったことを、まるで自分の力かのように思うことがありませんように。 8月4日(金)創世記四一25〜36  2つの夢は、大豊作の後に全く畑が実らない大飢饉がやってくることを教えていました。だから豊作の時に食べ物を蓄えて、飢饉がやってきても食べ物に困らないようにすればいいとヨセフは提案しました。これはエジプトだけでなく、多くの人を救うことになるすばらしい提案でした。 8月5日(土)創世記四一37〜45  ヨセフの提案をみんなが賛成しました。王はヨセフを大臣にして、飢饉のための準備と、エジプトを治める仕事を任せました。奴隷で囚人だったヨセフが、突然人々にひざまずかれる王の次に偉い人になりました。ヨセフは人の夢を解き明かすことができても、自分の夢の意味は、隠されたままでした。  兄弟によってエジプトに売られた体験は、ヨセフの心をいつもつらく悲しい気持ちにさせたでしょう。でもそれが実は家族を救うための必要な出来事だったと知った時、全ては違って見えてくるのです。 8月6日(日)創世記四二1〜16  お兄さんたちが、食べ物を買いに、ヨセフの元へやってきました。そして、お兄さんたちより偉くなっていたヨセフに向かって平伏したのです。ヨセフが昔見た夢の通りになりました。ヨセフにとってつらく悲しい出来事は、ただの悲しいお話で終わりませんでした。神さまの長く深い救いのご計画だったのです。 8月7日(月)創世記四四1〜9  ヨセフは銀の杯をわざとベニヤミンの袋に入れさせました。盗んだと言いがかりをつけるためです。どうしてそのようなことをしたのでしょうか。お兄さんたちの心を知りたかったのです。もし弟がピンチになったら、お兄さんたちがどうするのかを見たかったのです。 8月8日(火)創世記四四10〜17  あるはずのない銀の杯がベニヤミンの袋から見つかってしまいました。お兄さんたちは、ショックでした。そんなはずはないからです。どうしてこんなことが起こっているのか、本当に訳が分かりませんでした。やっぱりヨセフに悪いことをした罰を受けているとしか思えませんでした。お兄さんたちも、後悔し、苦しんでいたのです。 8月9日(水)創世記四四18〜26  そもそもエジプトにベニヤミンを連れてくることがどんなに大変なことだったかをユダは語り始めました。ユダはベニヤミンを守るために、自分を犠牲にする覚悟で、ヨセフの前に出たのです。 8月10日(木)創世記四四27〜34  ユダはベニヤミンを守ることで、何よりも父ヤコブを守ろうとしました。ベニヤミンがいなくなってしまったら、悲しみのあまりヤコブは生きられないでしょう。ヨセフを売って深い悲しみと苦しみに合わせてしまったお父さんを、もう苦しめたくなかったのです。ユダは私が全てを負いますと、自分をヨセフに差し出しました。 8月11日(金)創世記四五1〜5  ユダの思いに打たれて思いを抑えられなくなったヨセフは、ついに自分の正体を兄弟たちに打ち明けました。ヨセフは兄たちを責めませんでした。これはみんなを救うための神さまの計画だったと受け止めていたからです。 8月12日(土)創世記四五6〜15  ヨセフは繰り返し兄弟に語りました。「私をここへ遣わしたのは、あなたがたではなく、神です。」自分たちのしたことがゆるされ、お兄さんたちは、ヨセフとの再会を抱き合って心から喜ぶことができました。お互いが仲直りするためには長い年月が必要だったので す。  ヨセフの家族はエジプトに住み、イスラエル人と呼ばれるようになりました。ヨセフが死んだ後、イスラエル人はエジプトの奴隷となり、苦しい生活を送っていました。エジプトの王は、男の赤ちゃんは川に投げよと、ひどい命令を出しました。 8月13日(日)出エジ二1〜10  一人の赤ちゃんが、お父さんとお母さんによって隠されて生かされました。さらに恐ろしい命令を出した王の娘によって助けられました。赤ちゃんはモーセと名付けられて、イスラエル人なのに、一番安全な王家で育てられました。神さまがモーセを生かされたのでした。 8月14日(月)出エジ二11〜22  大人になったモーセは、イスラエル人を助けたいと思い、エジプト人を殺しました。しかしイスラエル人には受け入れてもらえませんでした。モーセの心はくじけ、エジプトから逃げ出しても行き場がありませんでした。でもミデヤンで出会った家族が彼を受け入れたのです。神さまは新しい場所でモーセを生かされました。 8月15日(火)出エジ二23〜25  イスラエルの人々は「助けてください、救ってください」と、神さまに叫んできました。そしてついに神さまの時がやってきたのです。神さまは祈りと叫びをずっと聞いておられ、時が来るまで待っておられました。私たちも、神さまがこたえてくださる時を信じて、祈り待ち続けることができますように。 8月16日(水)出エジ三1〜6  羊飼いをして暮らしていたモーセは、羊たちを連れてやってきた山の中で、燃える芝の木を見ました。なんと芝の木は、燃えているのに燃え尽きないのです。不思議でたまりませんでした。でもそれは、そこに神さまがおられるしるしでした。神さまがモーセに会いに来られたのです。神さま、私たちともお祈りや御言葉を通してあなたが会ってくださり、語りかけてくださることがわかりますように。 8月17日(木)出エジ三7〜12  神さまはモーセに言われました。「私は、イスラエルの人々をエジプトから救い出す。そのためにあなたをイスラエルのリーダーにする。」神さまには、モーセに足りないところがあっても関係ないのです。神さまが共にいて、力を与えるからです。 8月18日(金)出エジ三13〜15  神さまの名前は「私はいる」です。最初かおられ、終わることなくずっとおられるお方です。そしてどんなところでも共にいてくださるお方です。 8月19日(土)出エジ三16〜22  エジプトから出ていくことは、簡単ではありません。でも神さまは全てを知っていて、必ず脱出できるように計画しておられました。神さまの目は、もうイスラエルがエジプトを出る時を見ておられました。  ある夜、エジプト中の最初に生まれた子どもたちが死んでしまいました。悲しいのはもちろんですが、みんな恐ろしくなりました。このままではイスラエルを守る神さまによってエジプトは滅んでしまうかもしれないと思いました。こうしてイスラエルはエジプトを出ていくことができたのです。 8月20日(日)出エジ十四5〜9  王は急に奴隷がいなくなって、もったいないと思い始めました。そこで王はたくさんの戦車を引き連れて、イスラエルを追いかけました。でもこのことが、結局自分たちを滅ぼすことになるのです。どんなに多くの戦車があっても、軍勢で攻めても、神さまの力には敵わないことを知らされるためでした。 8月21日(月)出エジ十四10〜14  追いかけてくるエジプト軍を見ると、みんなどうしていいかわからなくなりました。そして神さまとモーセに文句をぶつけました。でもモーセは言いました。神さまが戦ってくださるから、静かにしていなさいと。神さま、私たちはうまくいかない時、文句や不満で神さまを責めたくなります。でもどうしていいかわからない時こそ、神さまを信じることができますように。 8月22日(火)出エジ十四15〜18  前には海、後ろにはエジプト軍。どちらにも進めません。でも神さまは「海に道をつくる」と言われました。モーセが杖を海に伸ばすと、海が分かれて乾いた道を人々が歩いていけるのです。神さまは道のないところに道をつくって、私たちを進ませてくださいます。 8月23日(水)出エジ十四19〜22  イスラエルの人々を追って、エジプト軍も乾いた道を進み始めました。でも天使がイスラエルとエジプト軍の間に雲の柱を置いたので、エジプト軍はイスラエルに近づくことができませんでした。天使によってもイスラエルは守られました。 8月24日(木)出エジ十四23〜25  エジプト軍はイスラエルに近づこうと、どんどん進んでいきました。ところが途中で戦車の車輪が外れて、進めなくなったのです。兵隊たちは、神さまがしたことで、自分たちと戦っているから、もう勝ち目がないと気づきました。 8月25日(金)出エジ十四26〜28  エジプト軍はだれも逃げられませんでした。モーセがもう一度海に向かって手を伸ばすと、海の水が元に戻り、エジプト軍は海の中に沈んでいきました。どんなに強い戦いの武器を持っていても、神さまには敵わないのです。 8月26日(土)出エジ十四29〜31  神さまのしてくださったことは、みんなを圧倒し、みんなが神さまとモーセを信じました。でも人々はまた困った時には信じないのです。どんな時にも私たちが神さまに信頼することができますように。  エジプトを脱出して二ヶ月後、荒れ野に到着しました。イスラエルの人々はここで、モーセを通して神さまとお会いし、神さまの民としての生き方を伝えられました。神さまの言われたことを守るのは、みんなが神さまと人と共に平和に生きるためです。 8月27日(日)出エジ十九1〜9  神さまは、イスラエルの人々が、神さまの声を聞いて、御言葉に従って生きるなら、宝の民となると約束されました。宝の民の生き方は、神さまの御言葉に従うことです。人々も従いますと約束しました。神さまを信じる私たちも、宝の民と呼ばれています。神さま、宝の民とされたことを感謝します。御言葉に従う力を与えてください。 8月28日(月)出エジ十九10〜19  イスラエルの人々は神さまとお会いするために準備をしました。光り輝く神さまを目で見ることはできません。でも鳴り響く雷、揺れ動く山、厚い雲と煙で覆われた、いつもとは違う山の様子を見て、神さまがそこにきてくださっていることがわかりました。人々は、神さまのすごさに圧倒されました。 8月29日(火)出エジ十九20〜25  モーセだけが山に登り、直接神さまの言葉を聞くことがゆるされていました。人々は山に登っていくことはできません。神さまを見ようとして近づいたら殺されてしまいます。神さまは聖なるお方なので、人が簡単に近づくことはできないのです。 8月30日(水)出エジ二十1〜6  神さまはイスラエルに十の戒めを守りなさいと言われました。第一は、エジプトの奴隷生活から救い出された神さまだけを信じること、第二は神さまを見える形にしようと偶像を作ったり、拝んだりしてはいけないことです。私たちは自分で信じやすい神さまに頼ろうとします。でも神さまはただひとりのお方で、人が見える形に造ることはできません。 8月31日(木)出エジ二十7  私たちは神さまを持ち出して、自分のために利用したり、罰が当たるよと言って、人を脅したりすることがあるかもしれません。でも、神さまをみだりに唱えない生き方は、神さまを賛美し、信頼してお祈りすることです。 9月1日(金)出エジ二十8〜11  安息日、私たちは教会で礼拝をささげます。どうしてそれがお休みになるのでしょう。神さまに心を向けると、自分の力ではどうしようもないことがあるの を受けいれて、神さまを信頼していこうと心が安心するからです。 9月2日(土)出エジ二十12〜17  私たちにとって一番大切なのに難しいのが人との関係です。傷つけたり、妬んだり、奪ったりしてしまいます。神さま、人を敬い、愛し、与え、生かし、持っているものを感謝することができますように。  神さまを信頼することは、時々難しく思えます。これは無理だろうと自分で勝手に判断してしまうからです。神さまにできないことはないし、私たちの想像を超えた力で助けくださることを忘れないでいたいです。 9月3日(日)民数十三1〜16  神さまに約束されたカナンにはすでに人が住んでいます。そこで、12の部族の代表者が偵察隊として出かけて行きました。その中にヨシュアがいました。ヨシュアは、「主は救い」という意味で、ギリシャ語ではイエスです。モーセの後、イスラエルのリーダーとなるヨシュアは名前の通り、神さまの救いを信じた人です。 9月4日(月)民数十三17〜24  偵察は、丁寧に観察する必要がありあます。住んでいる人たちと戦うことになるからです。町の様子、人数、軍隊の力などを見て、戦いに備えるのです。また住みやすいかどうか、土地の豊さも知りたいところです。そこでぶどうの枝を切り取って担いで帰ることにしました。それをみればどんなにすばらしい場所かわかります。 9月5日(火)民数十三25〜29  偵察から帰った人々は、みんなに報告しました。「神さまの約束通りとてもすばらしいところだった。土地が豊かで食べ物に困らないだろう。でも住んでいる人たちはとても強くて、町は硬い城壁で守られていた。戦ってもとても勝つことはできそうにない。」見に行った人々は無理だと思ってしまいました。 9月6日(水)民数十三30〜33  偵察隊の一人カレブは、「私たちは必ずできます」と言って人々を励ましました。けれども他の人々は、もっと民の心をくじく報告をしました。偵察の目的はできるかできないかを決めるためではなかったでしょう。神さまがおられるから、神さまの方法で戦うことを信じればよかったのです。 9月7日(木)民数十四1〜10  人々は悪い報告を信じました。そして不平を言い、エジプトへ帰ろうと言い合いました。神さまのすばらしい力によってここまで来られたから、この先も神さまに信頼していけばいいと信じることができませんでした。 9月8日(金)民数十四11〜19  モーセが、何度も信じない人々を見て、自分にはもうこの人たちを導くのは無理だと思っても不思議はありませんでした。けれども彼は投げ出さず、神さまにお願いしました。私たちが多くの信じない声に流されそうになっても、あきらめないで祈る人の祈りによって、私たちは支えられています。 9月9日(土)民数十四20〜25  神さまは、何度も背く人々をモーセの祈りによってゆるされました。約束の地に入れる人は20歳以下の人だけですが、イスラエルが滅ぼされることはありま せんでした。  ヨシュアはモーセの次のリーダーとして訓練を受けてきました。そしていよいよモーセの跡を継いでで、イスラエルの人々を神さまが約束されたカナンの地へ導くことになりました。 9月10日(日)ヨシュア一1〜2  エジプトから大勢の人々と脱出し、荒れ野を40年旅したモーセは、約束の地に入ることなく死にました。跡を継いだヨシュアに神さまは言われました。「ヨルダン川を渡りなさい。そのさきにあなたがたに与える地がある。」神さまの言葉がいつもヨシュアたちを導きました。 9月11日(月)ヨシュア一3〜4  今イスラエルの人々には、自分の土地や住む場所がどこにありません。しかし神さまは「あなたが歩いて踏んだところはみんなあなたの土地になる。」というのです。約束の地は、踏めば踏むほど広がって与えられる希望の場所なのです。 9月12日(火)ヨシュア一5  モーセはとても偉大なリーダーでした。このモーセの跡を継ぐことはとても大変なことです。けれども神さまはどんなものよりも勇気と力になる言葉を語られました。「あなたの前に立ちはだかるものはいない。私が共にいる。あなた見捨てない。」神さま、私たちもこの御言葉を信じて歩んでいけますように。 9月13日(水)ヨシュア一6  神さまはヨシュアに、あの約束の地にイスラエルの人々を導くのは「あなただ」と言われました。他のだれでもない、ヨシュアがやることなのです。若い時からモーセのそばでリーダーの姿を見てきました。でもいざリーダーになると、不安や恐れが出てきます。彼に必要なのは、強くあること、雄々しくあることです。強く勇ましくいられるためには、どうしたらいいのでしょうか。モーセがしていたようにただ神さまを頼ることです。 9月14日(木)ヨシュア一7  神さまの約束の地を受け取るためにはすでに住んでいる人たちと戦うことになります。イスラエルはみんなで心を合わせて団結する必要があります。そのためにはヨシュアとみんなが神さまに信頼することが何より大切です。それは神さまの御言葉を聞いて、その通りに生きることなのです。 9月15日(金)ヨシュア一8  約束の地を勝ち取るための一番の戦いは、神さまの言葉より他の言葉や考え、偶像を信じてしまうこととの戦いです。それは自分勝手に生きてしまうこととの戦いです。だから神さまの言葉を昼も夜も思い出して従うことが勝利の力です。 9月16日(土)ヨシュア一9  恐れや不安はいつもやってきて、私たちを前に進めなくさせます。神さま、あなたがいつも共にいて、私にはできなくても、神さまの力で進ませてくださることを思い出せますように。  エリコにはイスラエルのスパイを助けてくれる女性がいました。彼女の仕事は、人々から良い顔をされないものでした。けれども神さまは、彼女をイスラエルのために用いられました。 9月17日(日)ヨシュア二1〜2  エリコの町を探るために、二人のイスラエル人が忍び込みました。二人は旅人のふりをして、遊女の家に泊まりました。遊女の家にはいろいろなお客さんが来るので、怪しまれないからです。けれども忍び込んだスパイがいることがエリコの王に知られてしまいました。 9月18日(月)ヨシュア二3〜7  ラハブのところに王の使いがきて、二人を引き出すようにと言いました。ラハブは上手にごまかして、二人をかくまいました。どうして敵である二人の命を守って親切にしたのでしょうか。彼女には強い思いがあったからです。神さまは町の中に、二人の協力者を用意してくださっていました。 9月19日(火)ヨシュア二9〜12  スパイの二人は、町の人々の心がくじけていることを知りました。でもどうしてくじけてしまっていたのでしょうか。彼らはイスラエルがエジプトを出た時、海が別れて人々が海の中を歩いたり、他の国の王様が滅ぼされたりしたことを聞いていて、神さまにはかなわないと思っていたからです。ラハブは言いました。「イスラエルの神さまこそ、まことの神さまだからです。」と。自分たちの信じている神はまことの神には太刀打ちできないと思っていました。 9月20日(水)ヨシュア二13〜14  ラハブが二人のスパイを助けたのには理由がありました。彼らを守る代わりに、自分と自分の家族は滅ぼさないで救ってほしいとお願いしたかったのです。二人のスパイを守ったことは、イスラエルの大勢の人を守ったことになります。彼らは彼女を救うことを約束しました。 9月21日(木)ヨシュア二15〜18  ラハブは二人を、探している人たちに見つからないよう、窓から吊り下ろして逃しました。二人はラハブに赤いひもを窓に結んでおくように言いました。それがしるしとなって、イスラエルがラハブと家族を滅ぼさないためでした。 9月22日(金)ヨシュア二19〜21  ラハブはだれにも言わない約束をし、赤いひもを窓に結びつけました。この家の中にいる限り家族みんなが大丈夫なのです。ラハブは家族を救うため神様に頼りました。そしてイエスさまの系図にのる、新しい人生を生きることになりました。 9月23日(土)ヨシュア二22〜24  「神さまがあの地をみんな私たちにもう与えてくださっています。」二人の報告は勇気と希望を与えました。ラハブに出会えなければ、それを知ることはできませんでした。  エリコには強く固い城壁が町の周りを囲んでいました。城壁の門は固く閉ざされ簡単に入れません。でも人が考えもしない神さまの方法と力で城壁は崩されていきました。 9月24日(日)ヨシュア五13〜15  ヨシュアは天使に言われたとおり、履き物を脱ぎました。履き物を脱ぐということは、「神さまの言われることはなんでもその通りにします」という意味でした。神さま、私たちも心の履き物を脱ぎます。あなたの言われる言葉に従うことができますように。 9月25日(月)ヨシュア六1〜5  「エリコの王と、強い兵士をあなたの手に渡す」。神さまの約束でした。それにしても城壁のあるエリコへの戦いの仕掛け方はとてもユニークです。祭司たちが角笛を吹き鳴らしながら、兵士たちと共にただ町の周りを1周するのです。そして7日目に7週し、角笛の音と人々の「うぉー」という声で城壁が崩れるというのです。え、それだけで?と思いますが、大切なことは神さまの方法を信じることです。 9月26日(火)ヨシュア六6〜11  一日目、言われた通り、角笛を吹く祭司、契約の箱を担ぐ祭司、彼らをはさんで前と後ろに兵士たちが並び、ひたすら歩いて町を一周しました。何もしゃべらずに黙々と歩くのです。エリコの兵隊たちは、イスラエルが攻めてこないでただ周りを歩いているのを見て、なんだか怖く感じました。 9月27日(水)ヨシュア六12〜14  イスラエルは、2日目、3日目、と毎日同じことを繰り返しました。歩いている兵士たちは、意味があるのだろうかと思ったかもしれません。けれども神さまを信じて歩き続けました。そして言われた通り6日間繰り返したのです。言われた通りにするということは、意外と難しいことです。神さま、あなたの約束の言葉を思い出して信じて進ませてください。 9月28日(木)ヨシュア六15〜21  7日目、言われていた通り、町の周りを7周しました。そして祭司たちが角笛を吹きながらし、兵士たちが「うぉー」といっせいに大きな声をあげると、あの堅い城壁が崩れ落ちたのです。だれも触ったり、叩いたり、壊したりすることなく。これが神さまの方法でした。 9月29日(金)ヨシュア六22〜23  ラハブのおかげでイスラエルは勇気を持ってエリコに攻め入ることができ、自分たちの地にすることができました。助けたラハブとその家族は救われ生かされました。 9月30日(土)ヨシュア六24〜27  スパイをかくまうことは、ラハブにとってとても危険なことでした。けれども、彼女はイスラエルの神さまに信頼することを選びました。こうしてラハブとその家族たちはイスラエルの仲間に加えられました。