「全世界に出て行って…」

 
「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」。
(マルコによる福音書16章15節)
 
 七月四日から六日までウラジオストクの河瀬愛子宣教師訪問の旅に行ってきました。同行者は通訳の李相訓師(広島第一教会)と妻の久美子牧師です。実質的には一日半という短い滞在でしたが、受け入れ教会の長老インマヌエル教会のティモフェイ師はじめ、教会の兄姉が晩餐会を開いて下さり暖かい歓迎を受けました。国境を越えた主にある交わりの素晴らしさを肌で感じました。天国はきっとこのような交わりが溢れている所だと思います。
 
 今回、河瀬宣教師が携わっているこども集会二か所で奉仕する予定でしたが、残念ながら一か所のみとなってしまいました。六月から八月は、こどもたちも夏休みなので致し方ないことです。でもその一か所、ヤースノエのこども集会には、三十名の男女のこどもたち(三歳児から中学三年生くらいまで)が集まって、私の聖書のお話を河瀬宣教師の通訳で聞き、妻の久美子牧師の賛美フラを真剣に見ていました。大きいお兄さんやお姉さんが小さい子たちの面倒を見ていて、村のこどもたちみんなが兄弟姉妹のようでした。ヤースノエは牧畜業の貧しい村です。母子家庭のこどもも多く、親は朝から夜まで仕事で、日中こどもたちはほったらかしです。ですからこども集会の働きは地元の方々にも受け入れられています。集会所の管理人のご婦人はティモフェイ師と二十年来の知り合いで、「あんたたちはこどもたちに良いことをしてくれる」と熱い信頼を寄せています。その信頼関係の上に、河瀬宣教師のこども伝道も成り立っています。
 
 こども集会の場所はヤースノエの他に、ノボルネジ、教会のあるアルチョムの三か所です。全部で七十人から八十人の子どもたちが毎週集まっています。ティモフェイ師によると、1992年(ソ連崩壊後)、ウラジオストクに韓国系ロシア人伝道のために派遣されて最初にしたことは「こども伝道」だったそうです。共産圏のロシアでは大人への伝道はできなかったのです(今でも状況は変わりません。昨年、伝道禁止法が成立し、政府認可のない宣教団体は国外退去になりました)。ティモフェイ師は、河瀬宣教師がこども伝道に使命を持ってロシアに来られたことをとても喜ばれ、全面的に支援して下さっています。こども伝道は、昔も今もロシア宣教の土台です。今日、長老インマヌエル教会の奉仕を担っているのは、かつてこども集会に参加していた青年たちです。今、河瀬宣教師が福音を伝えているこどもたちが、やがて将来、ロシアの宣教を担ってくれる日が来ることを私たちは共に夢見て、祈り支えていきましょう。
 

日本ホーリネス教団 宣教局長 加藤 望(文責)
宣教局(国外担当)主事 中道義次
 
(宣教局 国外宣教ニュース  2017年夏号)

ロシア短期視察報告

宣教局主事(国外担当) 松沢 実喜男

 
 7月26~28日に、宣教局長の中道善次牧師と蘇基昊牧師(現地での会談の通訳者として)が、ロシア・ウラジオストクに短期視察に行かれました。河瀬愛子宣教師候補の働きを見、また今後のことを話し合うためです。ご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんが、ロシアでは7月15日に伝道規制法が成立しました。これによって、教会の敷地以外でのいかなる建物においても、伝道活動が禁止されることになりました。昨今のテロへの対策が背景にあるとのことですが、宗教関係者の間には波紋が広がっております。
 
 私たちが、河瀬師を派遣している「インマヌエル教会」(現地教会の名称)は、現地法人格を取得しているため規制の対象とはならず、今後も問題なく宣教活動ができるとのことです。(本当に胸を撫でおろしました)。ただし今後、働きを続けるためには、新たな手続きが必要になるのだとか……。

 刻一刻と情勢が変わる海外で宣教師たちの安全が守られるように、引き続きお祈りくださいますと感謝です。

「門が開かれた!」

宣教局主事(国外担当) 松沢 実喜男

 いつも国外宣教のためにお祈りとご支援をいただき、まことにありがとうございます。引き続き、海外で労する「働き人たち」のために、お祈りくださいますと幸いです。とくにトラブルから守られ、また健康が守られるようにお祈りください。

 さて、海外に行くと、本当に日本の国が、時間に正確であるということがよくわかります。電車は正確に来るし、バスだってだいたい正確な時間に来ます。特別な理由がない限り、公共交通機関が、予定よりも一時間以上遅れるということはありません。そして、役所などでも同じことが言えます。日本では、必要とする書類は、決められた期間内に発行してもらえるのが普通です。

 しかし、このように日本で当たり前のようになされていることが、海外では決して当たり前になされることはありません。時々、(頻繁に?)約束していた日に、書類を受け取ることができません。書類の追加を急に求められたり、その時になって、書類の不備(名前のアルファベットの誤記など)を指摘されるということが起こります。ただこれは、文化の違いによるものですから、ある意味では仕方がないことです。これも海外生活の一部として受け入れ、待つしかないのです。このような時、クリスチャンである私たちは、神さまにお委ねして祈ることができることは、何と幸いなことでしょうか。

 お祈りいただいておりました河瀬愛子宣教師候補の長期ビザ受給も、当初の6月発行が延期され、7月も当日になって書類の不備を指摘されるということがありました。けれども見事に、7月7日、3年の宗教ビザを取ることができました。感謝です。

 海外で働く者にとって、ビザの受給はいつも大きな課題です。ここ数年はとくに、多くの宣教団体が長期ビザ取得の問題でロシアから撤退している状況でしたので、これはまさに、神さまが「信仰の門を……開いてくださった」ような出来事だと思っております。どうぞ河瀬師の働きのために、引き続きお祈りください。

(「りばいばる」誌 2016年8月)

河瀬 愛子 宣教師

 
 20歳の時、エミーカーマイケルというアイルランド人女性でインドの子どもたちに仕えた宣教師の記事を読み、素敵な生き方だなあと思いました。今、わたしはロシアで子どもたちに仕えながら、子どもたちから元気や励ましをもらっています。彼らがずっとイエスさまと共に歩んでいけるようにと願っています。
 

<プロフィール>

大阪府高槻市で育つ。
東京聖書学院卒業。
東京基督教大学で宣教学を学ぶ。
厚木教会&本田教会で9年奉仕。
ロシア極東連邦総合大学函館校卒業後、ロシアへ派遣される。

ロシア宣教レポート

 

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◆ロシア宣教: ウラジオストク現地教会でのロシア人への宣教