次世代育成WGでの調査、意見交換などを通して、以下のことが見えてきました。


 次世代への伝道と育成を考える時、子どもが中高生に、中高生が青年に、青年が結婚して家庭を築き、子どもが与えられる、この循環を考える必要があります。もちろん、全ての青年が家庭を築くわけではありませんし、結婚しても必ずしも子どもが与えられるわけではありません。経験豊かなシニアも、あとに続く者達をいろいろな面で支えるという大切な使命があります。この働きは、育てられた者が次はあとに続く者を育てる再生産の循環なのです。或いは、共に育っていくとも言ってよいかもしれません。

  次世代育成を考える時、子ども(乳児・幼児・児童)・中高生・青年達だけでなく、彼らの背後にいて影響力の大きい親へのアプローチが非常に重要になってきます。例えば、彼らの親へのいろいろな面での支援と連係です。両親が信者の場合、親の片方だけが信者の場合、両親とも未信者の場合でその方法も変わってくるでしょう。親と子どもを共に視野に入れた親子ミニストリーを行うことも有効でしょう。

 将来、子ども(乳児・幼児・児童)・中高生・青年達が成長して家庭を築くことも考えに入れておく必要があります。そのために出会いの場を作ったり、結婚への支援、お互いのコミュニケーションがうまくとれるように促していくことが必要です。一方、独身を選ぶ人々もあります。そのための対応も必要です。また、離婚や死別などでシングル・アゲインとなった人々のことも忘れてはなりません。

 
 クリスチャンホームというものを共に考え、特に聖書から学んでいく必要があるでしょう。どのように夫婦関係を成熟させていくか、どのように信仰を継承していくかなどを共に考えて行くのです。

 信仰経験と人生経験の豊富なシニアの方々にも次世代育成に関わる事がたくさんあります。先ず後に続く者達に背中を見せていただきたいのです。信仰者としての背中です。良いところだけを見せるのではないのです。ただ今までの生き様を見せて下さればと思います。また、お孫さんやひ孫さんを教会に誘うことで出来るでしょう。次世代のために、彼らの主にある成長のために祈っていただきたいのです。豊かな経験を生かして子育てに悩む親達の相談に乗って下さればと思います。核家族化が進んだ現代、若い母親・父親は子育てに、親子関係に悩んでいます。彼らの話を子育てやいろいろな経験に富んだ信仰の先輩が聞き、アドバイスをすることが出来ます。子育ての先輩の助言の力は大きいのです。また子ども達にも人生の先輩、信仰の先輩として接していただきたいと思います。

 当然、子ども(乳児・幼児・児童)・中高生を育てていくための教会学校やキャンプの働きは重要でしょう。専門の主事を遣わすなどで、この働きのための支援することが出来ます。また、子ども(乳児・幼児・児童)・中高生・青年達が居場所を教会の中に見つけることが出来るように工夫することも大切です。若者向けの音楽や交わり、礼拝の仕方も考える必要もあるでしょう。また、世に遣わされているキリスト者としての学生や社会人と共に悩み、考えることによって彼らを支えていく働きも重要です。キリスト者として彼らがこの世で生きて行くには大きな戦いがあります。私達が考える以上に彼らの戦いは厳しいのです。
 また次世代という言葉を考える時、年齢のことだけを言っていないことにも気付きます。信仰年齢とでも言いましょうか。先に信仰をもった者があとに続く者達をも育てるのです。例えば、信仰をもった者が同世代の友人を教会に誘う、孫がお祖母ちゃんの救いのために祈ることも考えられます。

 次世代育成をこの様に見ていくと、一部の人だけでなく、教会全体で次世代を受け入れて、育てていく、そのような教会を立て上げていく必要があることが分かります。教会に繋がるどのような人でも、次世代育成に関わることが出来るのです。このことを知ることから、私達の働きが始まります。
ある教会で、教会学校に来る子ども達のために朝お握りやパンを用意することによって、子どもたちが定着したという話を聞きました。最初、その地域は問題の多い地域かと思いました。良く聞くと、両親とも共働きが多くて、日曜の朝は両親とも寝ている、そのような状況の中で子ども達は朝食を取らずに教会学校に来る。その子ども達へのお握りだそうです。子ども達が朝食を食べていないことに気づいた教会学校教師も素晴らしいし、子ども達に毎週お握りを用意するようになった教会員の思い遣りも素晴らしいと思いました。子ども達のお母さん・お父さん方もきっと教会を信頼してくれているでしょう。
 私達は誰でも次世代を育てるために何かが出来るのです。
 
 以上の分析によると、全ての教会がそれぞれの現状に合わせて、また全ての年代が協力して次世代育成を行うことが出来ることが分かります。更に牧師だけでなく、信徒の方々、子育ての終わった方々と祈り、話し合い、意見を交換することによって、具体的な方策を模索していくことも出来ます。
 

次世代育成プロジェクト情報誌
「ジップ便」