教育局からのお知らせ
2016415

 

ピアノ奏楽者のための出張セミナーのご案内

 
 主の御名を賛美いたします。
 いつも、教育局の働きのために、尊いお祈りとご支援を感謝いたします。
さて、標記のとおり、教育局では、各教会の礼拝などでご奉仕されているピアノ奏楽者のための出張セミナーを開催することとなりました。
 これは、現在ご奉仕されているピアノ奏楽者の更なるレベルアップのため、また、これからピアノ奏楽のご奉仕を始めてみたいと考えておられる方を対象に開催するもので、各教会(または教区)からのご依頼に基づき、ご指定の場所に出張して実施することといたします。
 このため、各教会(または教区)におかれましては、ピアノ奏楽者にこのセミナー開催についてお知らせいただき、もし希望者がある場合は、下記の連絡先までお気軽にお申し込みをお願いいたします。後日、ご依頼に基づき、訪問日程等を調整させていただきます。
 なお、講師への謝礼は必要ありませんが、交通費(実費)についてのみ、ご負担をお願いいたします。また、セミナー参加者は2名以上でお願いいたします。
 ぜひ、この機会に、このセミナーをご活用くださいますよう、よろしくお願いいたします。
 

 
1.  講師について
 
宮島 亮(みやじま りょう) 教育局主事(信徒教育担当)
袖ケ浦キリスト教会会員(ピアノ奏楽者、聖歌隊指導者)
1973年より、松原頼子師(東京中央教会)ならびにマーサ・デイビス宣教師夫人に、ピアノ奏楽法を師事。現在に至る。
 
2.  申込みならびにお問い合わせ先
 
○宮島 亮のメールアドレス wakiagaru-izumi@jcom.home.ne.jp
○自宅電話 0439‐54‐8438
 
3.  その他
 
事前のお問い合わせについても、お気軽にお申し出ください。
 

以上

※ピアノ伴奏者のための出張セミナーについて

教育局では、ピアノ伴奏者のためのセミナーを、各教会単位で開催することになりました。
各教会から個別に要望をいただき、日時を調整し、講師を派遣しますので、お気軽にご相談ください。
なお、謝礼は無しとしますが、交通費は原則として各教会の負担とさせていただきます。

ピアノ奉仕者セミナー報告

「礼拝の讃美を豊かに」

 教育局員 上中 光枝

 
 今年度より、教育局ではピアノ奏楽者のための出張セミナーを開催しています。講師は教育局主事(信徒教育担当)で、袖ケ浦教会会員の宮島亮兄です。かつて教団の聖会などで奉仕しておられた松原頼子先生、マーサ・ディビス宣教師夫人より、奏楽法を直接学ばれ、ご自身も教会や教団・教区の聖会等で長年奉仕してこられました。
 

 このセミナーは、さらなるレベルアップを願うピアノ奏楽奉仕者、また、これからピアノ奏楽のご奉仕を始めてみたいと考えておられる方を対象に開催するもので、各教会(または教区)からのご依頼に基づき、指定の場所に出張して実施しています。費用は、交通費のみの負担です。

 
 これまで、成田教会、岬教会、佐原教会、鵠沼教会などで実施されました。レッスンの内容は、教会の要望や受講者の状況に応じてその都度アレンジされ、すでに継続的に学んでいる教会もあります。
 
 鵠沼教会では、礼拝後、4人の奏楽者と参加希望者が受講し、セミナーの後、講師を囲んで奏楽者懇談会をしました。奏楽者の祝福と人知れぬ苦労などを分かち合い、良きアドバイスを受けることができました。また、教会全体が奏楽者の働きを、より理解し、祈りと具体的なサポートで、ともに賛美を豊かにしていきたいと話し合われました。講師の宮島兄は「ピアノ奏楽は、テクニックだけでなく、信仰も引き上げられていく、とても奥が深くて、やりがいのあるご奉仕です」と語り、優しく、わかり易く、丁寧にレッスンをしてくださいました。受講者の一人は、「讚美に幅を出すことのできるピアノ奏楽のさまざまな手法を実践的に学べ、とても勉強になりました」と感想を語られました。

 
 ホーリネス教会で培われてきた、良き音楽文化が継承されるとともに、各教会の讃美が豊かにされますように。
 
 セミナーの詳細は、教育局にお問い合わせください。

賛美の遺産の継承

教育局主事(信徒教育担当) 宮島 亮
賛美との出会い
 
 私が生まれて初めてキリスト教会に 足を踏み入れたのは、1973年のある 春の日ことでした。教会に行くきっか けは、東京中央教会の組会の一つであっ た「池袋仲よし会」の主催するクリスマ ス集会に参加したことでした。当時、高 校生だった私は、学校での人間関係に悩 み、精神的に追いつめられた状態でした が、そのクリスマス集会でクリスチャン の方々と出会い、何かとても温かいもの を感じて、心が癒されていく体験をした のです。その触れ合いをきっかけに、あ る日、思いきって教会に行ってみようと 決心しました。

 その日、教会では夜の伝道集会が開か れていました。そこで私は初めて「賛 美」というものに出会いました。私の隣 りに座ってくださった年配の信者の方 が、会衆賛美が始まると、体から力を振 り絞るようにして、「カルバリの十字架 我がためなり」と大きな声で賛美してお られたのが、私の心に強く響いてきまし た。イエス・キリストの十字架のことも、 救いのことも、何も知らない私でした が、何故かその賛美のフレーズが私の心 を捉えたのです。とても不思議な体験 でした。

ピアノの伴奏に感動して
 
 やがて、礼拝にも出席するようになっ た私は、その年の夏に、イエス・キリス トを救い主として信じ、洗礼の恵みに与 ることができました。希望に満ちあふ れた教会生活がスタートしました。や がて私は、会衆賛美のときのピアノ伴奏 に心が魅かれるようになりました。当 時は、車田秋次師のご長女の松原頼子先 生が、ピアノのご奉仕をしておられまし たが、私はその伴奏と会衆賛美が一体と なった恵みのひとときに、心から感動 を覚えました。そして、まさに、これが ホーリネスの歴史を支えてきた賛美と 伴奏の究極の姿ではないだろうかと思 わされたのです。
 
 私はいつの日か自分でもこのようなピ アノの奏楽をしてみたいと願うように なりました。子どもの頃にピアノを少 し習っていた程度の私でしたが、松原頼 子先生にお願いして、奏楽の奉仕の基礎 から教えていただくことになりました。 礼拝前の前奏や会衆賛美の伴奏、招きの ときの奏楽など、それぞれの奏楽の違い をていねいに教えていただき、やがて実 際の集会でもご奉仕させていただけるよ うになりました。

最愛の娘を天に送って
 
 私は結婚して初めて与えられた長女 を、一歳半の時に病気で失うという辛い 経験をしました。悲しみの思いで臨ん だ娘の告別式の会衆賛美で、「まもなく かなたの」という子ども賛美歌が歌われ ました。そのとき、私はハッとしまし た。そうだ、私にはいつの日か、この賛 美のように、天国で娘と再会できる希望 が与えられている、そのように確信でき る恵みの体験をしたのです。そして、悲 しみの中にあるときの、賛美の持つ不思 議な慰めの力を知ることができました。 今まで教会学校で何気なく歌っていた 賛美でしたが、賛美にはこのような不思 議な力があることを教えられたのです。 聖霊が働いてくださった瞬間でした。
 
デイビス宣教師夫人との出会い
 
 当時、教会に時おりデイビス宣教師ご 夫妻が来ておられました。ご夫妻が来 られたときは、集会で必ずデイビス夫人 がピアノの奏楽をしてくださいました。 小柄な方でしたが、ピアノの伴奏はとて も力強くて、会衆賛美がまさに燃える火 のごとく高められていくのでした。私 はその奏楽のすばらしさに圧倒されたも のでした。その後、松原頼子先生のお勧 めもあり、デイビス夫人にもピアノを教 えていただくことになりました。 松原頼子先生の醸しだすソフトなピア ノタッチと、デイビス夫人の躍動感に満 ち溢れたピアノタッチの両方を学ぶこと ができたことは、神さまからの大きな恵 みであり、かけがえのない宝物となって います。

奏楽のご奉仕について
 
 聖日ごとの礼拝や諸集会において、全 国のそれぞれの教会で賛美がささげられ ています。賛美は神さまからいただい た尊い恵みであり力でもあります。そ して、その賛美のために、尊い奏楽のご 奉仕をされている方がおられます。奏 楽のご奉仕は、競技場を走る選手をト ラックの外から励まし応援する伴走者の ような役割でもあり、とても大切なご奉 仕です。どうか、この奏楽奉仕者のため にも、ぜひ尊いお祈りをもって支えてい ただければ幸いです。

 そして、いつの日か、この奏楽のご奉 仕をされている方たちが集まって、主に あって尊いご奉仕をしておられる者同士 がともに学びながら、互いに高め合って いく機会が実現できないかと考えていま す。どうか、このことのためにも、お祈 りいただければ幸いです。

「詩とさんびと霊の歌とをもって語り合い、主にむかって心からさんびの歌を
うたいなさい」(エペソ5:19
 
(「りばいばる」誌 2015年12月 教育局③宣教を考える)