…主を信頼する喜び!… 「山は移り、丘は動いても、わがいつくしみはあなたから移ることなく、平安を与えるわが契約は動くことがない」と、あなたをあわれまれる主は言われる(イザヤ54:10)。  イザヤ54章は、あきらめからの解放を語ります。「子を産まなかったうまずめよ、歌え。産みの苦しみをしなかった者よ、声を放って歌いよばわれ」(1)と、子をもうけることのできなかったような、悲しみや落胆の中にいる者たちに、声を放って歌い呼ばわるようにと招くのです。「『捨てられて心悲しむ妻、また若い時にとついで出された妻を招くように主はあなたを招かれた』とあなたの神は言われる」(6)と、ヘセドの深い神さまの愛の中に生きていることを思い出すようにと勧めるのです。私たちの状況がどのようであれ、主の憐れみは変わらないからです。「『とこしえのいつくしみをもって、あなたをあわれむ』とあなたをあがなわれる主は言われる」(8)と、神さまの契約を思い起こし、再確認させていただくときに私たちには力が与えられます。声を放って歌いよばわることも、天幕の場所を広くし、幕を張りひろげ、綱を長くし、杭を強固にする力も与えられていくのです。このように主に信頼し主を見上げていくときに、万軍の主、贖い主、イスラエルの聖者、全地の神が、豊かな憐れみをもって、とこしえのいつくしみを与えてくださることに希望を見出すことができるのです。喜びに満たされて立ち上がることができるのです。主が与えようとしておられる祝福を、受け取る者たちでありたいと願います。神さまを見上げましょう。私を憐れんでくださる主が言ってくださるのです。わが契約は動くことがないと。信じて歩み出しましょう。主からのチャレンジを受け止めて、喜んで生きていきましょう。主なる神は私の力です。(中西 雅裕)