…喜びをもって労す… 中西 雅裕 「だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである」(コリント人への第一の手紙一五58)  「何かをなすには『労』はつきもの。しかしそれは『苦』ではない。」またまた妻が、どこからかこんなフレーズを見つけてきました。新しい年度がはじまり、新しい環境の中での仕事や人間関係にも少し慣れた時期でしょうか。それゆえに、目に付く問題や課題もあり……。なすべきことは多く、疲れ果ててしまうことも多いでしょう。しかし、今していることは「労」であっても「苦労」ではないと受け止められるのは何と感謝なことかと気づかされたのです。神さまによって置かれたこの場であると、御言葉によって教えられ、信仰というファクターを通して物事を見せていただけるときに、感謝が生まれてくるのを覚えます。いえ、苦であるどころか、神さまのために働くことの出来るこの「喜び」に生かされている私たちなのです。なんという働きに私たちはつかせていただいていることでしょうか。パウロは好んで「同労者」と言う言葉を使っているように思えます。互いに、忙しく、問題は難しく、意気消沈 してしまうこともあるでしょう。しかし、共に私たちの見上げるべき御方を見失うことなく、労したいと思うのです。私たちは何に労しましょうか、その労をどう思いましょうか。心の底から湧き上がる喜びをもって、主の業に励みたく願います。 (2014年6月)