互いに励まし合いつつ すると、ある夜、幻のうちに主がパウロに言われた、『恐れるな。語りつづけよ、黙っているな。あなたには、わたしがついている。だれもあなたを襲って、危害を加えるようなことはない。この町には、わたしの民が大ぜいいる』。 使徒行伝18:9〜10  教団教育局が発行している「聖書の光」の今年度のテーマは、「戦う教会」です。7月から9月にかけてパウロの生涯の中でこのことを見ていきました。使徒行伝を教会学校の子どもたちがじっくりと学ぶ良い機会となったことと思います。エルサレム会議での決議の結果が、パウロやバルナバたちによってアンテオケの人々に書面で手渡されます。そのときの人々の反応は、口語訳聖書では「人々はそれを読んで、その勧めの言葉をよろこんだ」(15:31)ですが、新共同訳聖書では「励ましに満ちた決定を知って喜んだ」と訳されています。使徒行伝を読んでいくと、このよ うに多くの「励まし」に「力づけ」られ続けていたことが分ります。主の戦いを戦い抜くには、互いの励ましや愛が必要であることを覚えさせられるのです。私たちの「戦う教会」の中に励ましや人を力づける愛の言葉が満ちているでしょうか、教団の中には?と問われています。相手を思い遣り愛しつつ、「共に」この福音宣教の戦いに勝利していきましょう。励ましに満ちた関係の中で、「恐れるな、語り続けよ、黙っているな」と言われる、主の言葉を、主イエス・キリストのことを教えかつ宣べ伝えていきましょう。